小幡英資展-小戸洗骨・考-


義兄である小幡英資さんの個展に「小幡英資展-小戸洗骨・考-」に、九州博多の友人たちに行っていただきました。
作品に使われているのは、博多湾の埋め立てに使われた早良炭鉱ボタ山の廃炭と焼石。

素材の持つ力が作品の中で輝き、色彩も美しく、素晴らしい作品の数々でした。

【作家コメント】
二十五年前、博多湾第一次埋め立て工事が完了し、
小戸近辺のかつての魚介類の大産卵場は、
数百万トンの泥土と陸砂の下で死に絶えた。
埋め立てに使われた早良炭鉱ボタ山の廃炭と焼石が、
五年前の福岡西部沖地震で、ゆすられて浮上し、
五年の歳月をかけて、波砂にもまれ続け、
丸っこい良い形になって目の前の砂浜に姿を現した。
昨年の春のことである。
私はふとボタ山の骨を洗い磨く事を思いついた。
そしてもう、一年が過ぎようとしている。
秋・九月さて、洗骨は画中に輝くか…。
小幡英資

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